ダナンのインターネット事情

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ベトナムのインターネットアクセスの現状、問題点等を解説。リモートワーカー向けの記事です。ベトナムでリモートワークを楽しむ前にこれだけは知っておきたい事をまとめました。

ベトナムのインターネット事情

最初にベトナムに来て驚くことは、どこでもWiFiが無料で使えるという事です。例えば、カフェやレストランなど、ちょっと休憩するようなところでも当たり前にWiFiが無料で使えます。しかも、速度もそこそこ良いので、とても助かります。通常WiFiのSSIDやパスワードはレシートに記載されていたり、テーブルの上に書いてあったりします。日本だとチェーン店やよっぽど気の利いているお店でない限り無料WiFiが利用できる環境は見たことがありません。これがベトナムと日本のネット事情の大きな差だと思います。

一方、モバイルネットワークの方は2024年時点では5Gの普及は進んでおらず、4Gが主流です。場所によりますが未だに3Gのところもあります。なので、モバイルネットワークは日本の方が快適かもしれません。ですが、通常モバイルデバイスからインターネットへアクセスするにはさほど問題ありません。実感的にYouTubeとかをモバイルネットワークで見るとちょっと遅いかなという程度です。また、私は頻繁にデザリングでモバイル経由でPCからアクセスするのですが、その際には遅さと不安定さが際立ちます。ただ、カフェなどでは快適にWiFiが利用できるので通常はそちらを使って快適にネットへつながります。

ベトナムのインターネット事業は、近年急速な成長を遂げています。国内のインターネット普及率は高く、多くの人々がインターネットを利用しています。しかし、いくつかの問題点も存在しています。

まず、ベトナムのインターネット接続速度はまだ改善の余地があります。特に地方地域では、速度が低いことが多くあります。これはインフラストラクチャーの整備やインターネットプロバイダーの競争力の向上が必要です。

さらに、セキュリティの問題も存在します。オンライン詐欺やハッキングなどのリスクがあり、個人情報の保護に注意が必要です。ベトナムのインターネットユーザーは、セキュリティ対策について情報を共有し、注意を払う必要があります。

ベトナムのインターネット事業の展望としては、インフラ整備や規制緩和などの取り組みが進められており、将来的にはより高速で安定したインターネット接続が期待されます。また、ベトナムはベトナムITソフトウェアとサービス協会(VINASA)などの支援を受け、情報技術産業の成長を促進しています。

リモートワーカー向けの記事としては、ベトナムでのリモートワークに適した場所や、セキュリティ上の注意点、インターネット接続の方法や旅行者向けのWi-Fiサービスなどについて解説すると良いでしょう。また、ベトナムでのリモートワークのメリットやデジタルノマドとしての体験談も参考になります。

ベトナムのインターネット接続の問題点

海底ケーブル故障問題

ベトナムの海底インターネットケーブルにはいくつかの問題が存在します。まず、ケーブルの老朽化や障害による通信の断絶が起こることがあります。これは、海底ケーブルが外部の要因によって損傷を受けたり、長期間の使用によって劣化したりすることに起因しています。

さらに、ベトナムの海域は台風や地震の活発な地域であり、このような自然災害によって海底ケーブルが損傷する可能性があります。これにより、インターネット接続が一時的または永続的に制限される可能性があります。

また、海底ケーブルの設備や保守には高額なコストと技術的な熟練度が必要です。ベトナムの一部の地域では、これらの要件を満たすリソースや技術が不足しているため、インターネットの品質や安定性に影響が出ることがあります。

これらの問題に対処するため、ベトナム政府や関連企業は海底ケーブルの改善や新しいケーブルの敷設などの取り組みを進めています。さらに、国内のインフラストラクチャーの整備や通信技術の発展も重要な課題です。

ベトナムの海底インターネットケーブルの問題は、インターネットアクセスの品質や安定性に影響を与える可能性があります。しかし、改善策が進められており、将来的にはより良いインターネット環境が提供されることが期待されます。

ベトナムのインターネット海底ケーブル

ベトナムは、国際的なインターネット接続の品質と速度を向上させるために、いくつかの海底ケーブルシステムを使用しています。2023年10月6日のSubmarine Networksの記事によると、ベトナムには5か所の海底ケーブルのランディング・ステーションがあります。
運営組織は、VNPT(ベトナム郵電公社)とVitell(ヴィッテル)どちらも国営企業です。この2社がVung Tau、Danang、Quy Nhonにそれぞれ複数のランディング・ステーションを運営しています。

ベトナム海底ケーブルの陸揚げ地
  1. AAG (Asia America Gateway): ベトナム、香港、マレーシア、タイ、インド、アメリカ合衆国を結ぶケーブル。過去にはいくつかの中断が報告されていますが、それによりベトナムのインターネット速度に影響が出ることがありました。
  2. IA (Intra Asia): シンガポール、ベトナム、香港、フィリピン、台湾、日本を結ぶケーブル。
  3. APG (Asia Pacific Gateway): ベトナム、香港、マレーシア、日本、韓国、シンガポール、タイ、台湾を結ぶケーブル。
  4. AAE-1 (Asia Africa Europe-1): ヨーロッパ、アジア、アフリカを結ぶ全長25,000kmのケーブルで、ベトナムも接続しています。

ベトナムのインターネット接続は、これらのケーブルの稼働状況や修理・保守作業によって影響を受けることがあります。特にAAGは過去に何度か問題が発生しており、そのたびにベトナム国内のインターネット速度や接続の質に影響が出ていました。

しかし、ベトナムは技術的な進歩とともに、インターネットのインフラを強化するための取り組みを続けており、将来的には更なる安定性と高速性が期待されます。2022年以降の具体的な変更や新しいプロジェクトに関しては、最新の情報を参照することをおすすめします。

直近に起きた海底ケーブルの障害

2023/2/21
SeeMeWee-3の障害、ベトナムとシンガポールが影響を受けた

2023/4
APGの障害。ダナン沖206Kmにて障害が発生。

インターネットアクセス検閲

中国ではGreatFirewallと呼ばれているインターネット検閲で有名ですが、一見自由そうなベトナムでも同じようなことは行われています。

ベトナムではインターネット海外アクセスに対する一定の検閲が行われています。政府は特定のウェブサイトやアプリケーションのアクセス制限を行っており、一部のコンテンツがブロックされています。

この検閲は、ベトナム政府の監視や情報統制政策に関連しています。政府は国内の情報に対する統制を目的とし、特に政治的、社会的なコンテンツや批判的な意見を制限しています。

一部の人々は、この検閲がベトナムの情報の自由を制約していると主張しています。しかし、政府は国内の安定と秩序の維持を目指しており、インターネットの利用を制限することでそれを実現しようとしています。

ベトナムのインターネット海外アクセス検閲の影響は、情報へのアクセスの制約や自由な意見の表明への制限などが挙げられます。一方で、検閲の対象となった情報やコンテンツを回避する方法も存在し、ユーザーはプライバシー保護や情報セキュリティについて注意を払う必要があります。

ベトナム政府はインターネットアクセスの解放や制約の緩和を進める方向性を示しており、将来的にはよりオープンなインターネット環境が提供されることが期待されます。ただし、この過程は時間を要する可能性があるため、ユーザーは現状の制約に対して対策を講じる必要があります。

ベトナムのネット上の言論の自由

ベトナムにおけるネット上の言論の自由は制約されています。ベトナム政府はインターネットの監視と情報統制を強化しており、国内で特定のウェブサイトやアプリケーションへのアクセス制限が行われています。政治的、社会的なコンテンツや批判的な意見が制約されることもあります。

このような制約は、政府の国内の安定と秩序の維持、または情報の統制と監視を目的としています。一部の人々は、この制約がベトナムの情報の自由を制約していると主張しています。

ネット上の言論の自由に関する制約は、情報の発信や情報へのアクセスに影響を与えます。ベトナムのインターネットユーザーは、自身の情報を保護し、意見を表明する際に注意が必要です。ネット上での活動は、個人のプライバシー保護や情報セキュリティについて十分な配慮が必要です。

なお、ベトナム政府は最近、インターネットアクセスの解放や制約の緩和に向けた取り組みを示しています。将来的にはよりオープンなインターネット環境が提供されることが期待されますが、この過程は時間を要する可能性があるため、ユーザーは現状の制約に対して対策を講じる必要があります。

ベトナムのネット上の言論の自由に関して、具体的な情報や最新の動向については、ベトナム政府の公式発表や信頼できるニュースソースを参照することをおすすめします。

アクセス制限の回避策

ベトナムからアクセスした際にアクセスできないサイトに遭遇した際の回避策としてはVPNサービスを利用するのがベストです。実際に私NguyenちゃんもベトナムではNordVPNというサービスを利用しています。このサービスを利用することで、日本のアクセスポイントからインターネットへアクセスすることが出来ます。サイトから見るとあたかも日本からアクセスしているように見えるのです。政府の情報検閲に対応できるだけでなく、危険なサイトへ誘導されないような追加のセキュリティー機能が利用できるので、海外からも安心してインターネットを利用できます。

NordVPNを利用した際のイメージ

それでは、もう少し詳しく実際に私が利用しているNordVPNをご紹介させてください。
私はこのサービスを2年間程利用していて、サービスの安定性、価格、スピードすべてにおいて5つ星のサービスです。今まで利用していて一度もトラブルにあったことがないですし、サービス自体が中断した事などありませんでした。安心して利用できるサービスだと思います。しかも、1ライセンスで複数デバイスに対応しているので一つ契約すれば、スマフォ、PC、Padすべてに対応できます。マルチデバイスを利用する人にとってはこれが非常にうれしいポイントです。

NordVPNの素晴らしい点を手短に紹介すると。。。。

  • NordVPNは世界中のデータセンター111か国にアクセスポイントがある
    ….つまり、ほぼどの国でも利用できるという事です。
  • 2024/1/13時点では世界中に6046台のサーバー(アクセスポイント)がある
    なので、サーバーが込み合って通信速度が落ちるなんて心配は無用です。
  • 日本国内でも120以上のサーバーを所有
    国内では東京と大阪にアクセスポイントがあるので、近いところにつなげれば快適な速度で利用できます。
  • アプリによる簡単接続
    自動的にアプリ起動を起動して接続することも可能なので、わずらわしさがない。
  • マルチデバイス対応
    PC、モバイル、PADなど複数のデバイスを持つのは当たり前の時代です。NordVPNでは1ライセンスで最大10台のデバイスが利用できます。
  • 低価格
    一番安価なベーシックプランでは月額わずか数百円程度で利用できるので、缶コーヒー数本を買う程度の費用で1カ月利用できるのは驚異的な安さだと思います。
  • その他のセキュリティー機能
    • ダークウェブやパスワード漏洩チェックなどおまけのセキュリティー機能が無料でつきます。

当サイトから下記バナーからNordVPNへ申し込むと特別値引きの何と!69%OFFの特別値引きが適用されます。この機会に是非ともご利用ください。

まとめ

ダナンでは他のベトナムの都市と同じく、WiFiがどこでも無料で利用でき、スピードもそこそこ良いです。一方、モバイルネットワークは若干遅いのでカフェやレストランでは無料で利用できるWiFiが利用できます。しかし、パブリックWiFiは危険が潜んでいるため、セキュリティー対策としてNordVPNの利用を強くお勧めします。

それではダナンの快適インターネットライフを!

Nguyen

シンチャオー皆さんグエン・ヨー(Nguyen Yo)です。当サイトでシステムと予約を担当しています。3歳までダナンに住み、それ以来ずっと日本暮らしでした。見た目はベトナム人ですが中身はバリバリの日本人です。1年前程に生まれ故郷のダナンに戻り自分のルーツを見つけつつあります。

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