15分で知るホイアンの歴史

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港町

ホイアンは、ベトナム中部のクアンナム省にある港町で、古い街並みが今も残る世界遺産です。ホイアンの歴史は、チャンパ王国時代にさかのぼります。チャンパ王国は、7世紀から19世紀にかけて、現在のベトナム中部沿岸地方に存在したインド化した王国で、海上交易で栄えました。ホイアンはその港町として発展しました。

チャンパ王国

16世紀になると、チャンパ王国は衰退し、現在のベトナム北部から南下してきた阮氏(グエン氏)によって支配されました23。阮氏は、ポルトガルやオランダなどのヨーロッパ諸国と貿易をするために、ホイアンを外港として利用しました。また、中国や日本とも貿易を行い、ホイアンは国際貿易港として繁栄しました。

日本との関わり

1601年には、阮氏は日本の徳川家康に書簡を送って正式な国交を求め、江戸幕府との取引が急速に拡大しました。この時期には、朱印船貿易と呼ばれる日本と東南アジア諸国との貿易が盛んでした。ホイアンには多くの日本人が移住し、日本人街や来遠橋(日本橋)などが形成されました。しかし、1639年に江戸幕府が鎖国政策を始めると、日本人の往来が途絶えました。

17世紀後半には、清朝と鄭氏台湾との対立から遷界令が出されたことで、中国人の移住も制限されました。これらのことは、ホイアンの交易を停滞させる要因となりました。18世紀には、西山党の乱や阮朝の成立などでホイアンは荒廃しました。19世紀には、河口の土砂堆積やフランス領インドシナの成立などで、ホイアンは国際貿易港としての役割を失いました。

今日のホイアン

一方で、街並みは残され、ベトナム戦争時代に破壊されることもなく、現在に至るまで当時の繁栄ぶりを今に伝えています。1999年には、「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。現在では、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

以上がホイアンの歴史についての情報です。参考になれば幸いです。😊

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