ボーダーラン

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先日ボーダーランをしてきました!
今回私グエンちゃんは当記事を書く目的も含め初めてボーダーランをやってみたので、この記事でご報告したいと思います。ちなみに、私グエンちゃんはプロフィールにあるように、父親が日本人、母親がベトナム人という家庭で育ちました。人生のほとんどを日本で過ごしてきました。国籍は日本で、ベトナムへ来るときには日本のパスポートを持って他の日本人と同じように最大45日の滞在で来ています。この制限のため、これまでは45日毎に日本に帰国していたのですが、往復のエアーチケット代と時間がもったいない為今回実際にボーダーランをやってみました。それでは詳細へレッツゴー!

ボーダーランって何?

そもそもボーダーランって何?と思う方も多いとお思いますので説明します。
ベトナムでは日本人は2023年8月15日からVisaなしで最大45日まで滞在できるようになりました。しかし、45日を過ぎて滞在すると違法滞在となっていまうので、帰国するか一時的に他の国へ出て滞在期間をリセットする必要があります。後者の事をボーダーランと呼ばれています。つまり、ボーダー(国境)まで急いで行って戻ってくるという意味でしょう。ベトナムの滞在日数の上限は国ごとによってことなりますが、日本人の場合はVisaがないと最大で45日となっています。一度出国して、再び戻るとパスポートに新しいスタンプが押されます。それで再び45日間滞在できるようになるわけです。

ダナンからのボーダーランは2個所

ダナンにいる外国人はこのボーダーランを行う人は多くいます。地図で見るとダナンからラオスまでは直線距離だとわずか100Km以下です、しかし道があるのが2個所、La Lay Border checkpointLaoBao checkpointだけです。しかし、La Lay Borderの方は途中から道の状態が悪く、険しい山道も多いことから、ボーダーランのバスはLaoBao行が大半かと思われます。グエンちゃんは4カ月ほど前にLa Lay Borderまでバイクで行ってみました。距離は250Km程度でしたが片道7時間ほどかかりました。ラオス付近から100Kmくらいになると山道になり、道も陥没していたりと、バイクもスピードが出せずかなり疲れました。なので、安全に行きたい方はLaoBaoをお勧めします。
という事で、今回はLaoBaoへのボーダーランのレポートとなります。


今回利用したサービス

今回はLynn Visaという会社のボーダーランサービスを利用しました。この会社では外国人向けにベトナムのビザ取得等を行っている会社のようです。ダナン在住の外国人には割と有名な会社で、ビザ関連だと検索するとこの会社ホームページが出てくることが多いです。

ラオスまで、バスで自力で行くという事ももちろんできるのですが、いろんな意味でハードルが高いので、今回は楽なサービスでお願いしました。

最初の問い合わせから予約まで

私はGooglemapからLynn Visaと検索してホームページをみました。そこにメールアドレスが記載されていので、先ずはメールで問い合わせてみました。日曜日の午前中に問い合わせたのですが、同日の夕方に返事がきました。サービスの詳細はGoogle Docsにまとめてあるので、先ずはそれを確認しなさいとの事でした。料金、サービスの流れや、集合場所など全てその中に記載されていました。問題なければパスポートの写しをくださいとのことだったのでメールで送り返事を待ちました。

問題はここからです。翌日の夕方にやっと返事がきたのですが、割とあっけない1行の返事でした。

Hi,
Got you in our list. Thank you
Db

Lynnさんからのメールの返事

めちゃめちゃシンプルだなー、それとDbって何の略と思いながら、念のため集合場所や金額がDocsに記載されているので良いのか確認の返事をしました。この返事が2日経っても来ないのでかなり不安になりました。パスポートにスタンプを押してもらえないとオーバーステイになってしまい、次回入国する時に問題となる可能性があるからです。追加で1日待って、また確認メールをおくりました。すると、今度は前回よりシンプルな返事がきました。

Thanks
Db

Lynnさんからの2回目のメールの返事

いや~、これにはさすがに不安は増幅しました。滞在期限が切れるまであと3日なのに、この返事はさすがに。。。と、しびれを切らして電話しました。すると、名前を言って、いついつメールをしたグエンですけどと話してもまったく覚えてないようです。最後にメールではなくWhatsappで連絡するようにと言われました。私は、毎日すごい数のメールやメッセージをハンドルしているので、いちいち一人のメッセージなんて覚えていないのだろうと思っていました。

Whatsappで無事に連絡が取れ、また一から事情を伝えて、パスポートのコピーを送りました。
すると、問題なくバスの予約はしてあるからと言われて不安を抱えながら当日集合場所へ行ってみました。予約とか問い合わせがまったくシステム化されておらず、完全のマニュアル操作なのかと思われます。まったくベトナムでのあるあるの話です。

当日

集合場所

集合場所はダナンのミーケビーチからGrabで15分位走ったところの町はずれの場所でした。ここにLynn Visaの事務所はあり、出発時間ギリギリに到着したのですが事務所の前には外国人らしき人たちがたくさんいました。私は一瞬ほっとして、Lynnさんは自らバイン・ミーを事務所の中で作ってふるまっていました。出発が朝の6時という事もあり、まだお腹が減っていませんでしたが出発するとこの先にしばらく食べれないだろうと思って、無理やり卵バイン・ミー半分を口にいれました。そこそこ美味しかったです。

待つこと15分位でしょうか、ようやくバスが来て、皆乗り込みました。そしてバスはお決まりVIP!バスの大きさは日本の観光バスと同じ位でしょう。2列、1列のシート構成なので割とゆったりとしています。シートがかなり倒れるので、前の人がシートを倒すと顔の真ん前にシートが来るので多少圧迫感があります。ですが、それでも足元にも大分スペースがあり、うれしいことにフットレストがあるので足を延ばせて大分楽です。

出発

バスの中ではLynnさんが3分ほど流れを説明して、自分は行かないがスタッフが行くのでなにかあれば気軽に聞いてくださいとの事でした。そしてラオス・ボーダーに向けて6:20AM頃に出発しました。お代は出発後バスの中でリストと照らし合わせながら徴収して1.1M VNDを払いました。日本円で6,700円でバスの往復とスタンプ更新の手数料とバイン・ミー半分が含まれているのでけして高くはないと思います。

LaoBaoへはダナンからHueの方へ向かって北上します。1時間ほど走るとだいぶ田舎感が出てきます。2.5時間ほどでDong Haという田舎町の近くまで行きます。ここまでは割と平坦な道で田園風景がひろがります。

ここからラオスまでは西に向かって山道になります。ベトナム中部の田舎の景色はとてもきれいです。山道まではところどころに広い田んぼが見えて、山に入ると緑深くなります。どことなく日本の風景ににているなーと思いました。この田舎の風景を見れるだけでも価値があるかもしれません。山に入るとところどころに霧がかかっていて途中少し雨も降りました。霧の中から見えた太陽がとても幻想的でした。

途中3回ほど休憩がありました。日本でいうとサービスエリアみたな場所かと思います。トイレがあって、その横に売店があります。売店で売られているものは、スナックやカップ麺程度で、食堂のような店はありませんでした。あまり気の利いたものは売っていないので、ローカルなものがダメなひとはあらかじめ購入しておくことをお勧めします。

それと、注意したのは出発の際に点呼をとりません!何の説明もなく止まり、10分後位にいきなり出発します。多分誰かが戻っていなくても気づかないかと思います。なので、他の人たちとはぐれないように行動することをお勧めします。

LaoBaoボーダーへ到着

5時間の長旅でやっとボーダーに到着します。周りには何もなく、LaoBaoは正直退屈な街です。ボーダーチェックポイント自体はLaoBaoの町から少し離れたところにあります。少し手前でバスから降りて、チェックポイントまで歩いていきます。大きな建物が2つあります。一つはベトナム側、もう一つはラオス側です。まずは、ベトナム側で出国手続きを行います。とはいえ、LynnVisaの人が全てやってくれます。パスポートを渡して、20分位待ちます。すると準備ができた順に名前を呼ばれるので、次はラオス側の建物に進みます。ここでの注意点なですが、ベトナム人特有なのですが、ここでも説明というのがほぼまったくありません。流れに従うのが基本ですが、今どういう状態なのかを細かく説明してくれません。なので、ひたすら名前を呼ばれるまで待ちます。呼ばれたら、パスポートが渡されるので、ラオスへは他の人の後をついていけばOKだと思います。このあたりがベトナムのサービス業の質の悪さを改めて思い知らせられます。説明はないので、わからなかったら都度聞いてくださいという事なのでそうしょうか。。。これに反応してイラつくとベトナムでは常にイライラすることになるので、私はある程度見切りをつけてサービスという考え方はまだこの国には根付いていないと思う事にしています。

問題発生!

30分ほど町が増したが、他の人はほぼ全員呼ばれましたが、なぜか私だけが呼ばれていませんでした。さすがにしびれを切らして、スタッフにどうなったのかと聞いたところ、言っている事がまったくわかりません。入国した日にちがどのこうのと言っていましたが、きちんとした説明をできないようで、結局はぐらかされました。本当にベトナムではこういうのが良くあるのです。なので、2回位とっちめたところ、どうやらすでに滞在期限がオーバーしているのでラオスに入れないというのです!そんな些細な事は少しお金をつかませて気を利かせればよいのですが、恐らくこのスタッフはまだ初心者でそういう気を利かすというのが出来ないようでした。LynnさんへWhatsappで連絡したところ、ダナンでどうにかするとの事でした。結局私だけラオスには入れず、他の人のスタンプが終わるまで手前のカフェで食事をしながら待つことにしました。大した食事はなかったですが、定食みたいなのがあったのでそれを注文してビールを飲んでまちました。会計時にびっくりしたのは、ダナンの街中だと通常高くても100K程度の料金ですが、ここでは250K位でした。なので、少しキャッシュを多めに持って行くことをお勧めします。

食事の時間も含め待つこと40分くらいでしょうか、皆が戻ってきて後さらに30分位待ちました。皆がバスに取り込み、今度はベテランのガイドさんに変わっていました。この人は大分英語も流暢で流れスムーズなので、安心しました。ですが、私のパスポートだけはどうにもならない。。。。最初からこの人だったらと思いつつ、ラオスまで観光旅行に来たと思うようにして、あきらめました。また、同じ道のりを5時間走り、ダナンに戻りました。帰りはLynnVisaオフィスの手間で降りる事ができたので、そこで降りて道端の白タクバイクでアパートまで戻りました。

注意点等まとめ

下記は今回私が学んだ事です。ビザランを検討している方の参考になればと思います。

  • オーバーステイにならないように期限切れになる数日前にビザランを行う
    • LynnVisaの場合出発スケジュールがサイト上で公開されているので、それを確認。
  • LynnVisaへ連絡する際にはメールではなく、最初からWhatsappを使う事
  • LynnVisaの集合場所は町のはずれなので、当日は時間に余裕をもって出発する
  • バスの中にはトイレがないので、サービスエリアでは必ずトイレに行く
  • バスの中には乗り物酔い用の袋がないので、酔いやすい人はあらかじめ用意しておく
  • 休憩から出発する際に点呼をとらずにいきなり出発するので、他の人から離れない
  • キャッシュは少し多めに持っていく
  • 特に夏の時期は、バスの中はエアコンが効きすぎる場合があるので、上着を持っていく。

最後に

今回私はビザランでスタンプを押してもらう事が出来ずに、オーバーステイの状態になってしまいました。ですが、これはちょっとしたことで対応可能です。近日中にオーバーステイになった時の対処方法に関しての記事を書く予定です。ビザランを考えている人の参考になればと思います。

それでは、ハッピービザラン!

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